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ヘルペスは数ある性病の中でもよく知られている急性炎症性皮膚疾患です。しかし、その名前は知っていてもどのような疾患なのか詳しく知っている人は少ないかもしれません。

ここでは、まだ罹患したことがない人にもわかりやすく解説していきます。さらにこの病気以外の性病であるクラミジアや尖圭コンジローマ、膣トリコモナス症、カンジダ、淋病などについても詳しく解説します。不治の病と言われていたエイズについても紹介します。性病というと怖いイメージがあるかもしれませんが、正しい知識を持って対処すれば怖くありません。

ヘルペスって何?

ヘルペスとは皮膚や粘膜にヘルペスウイルスが感染して発症する急性炎症性皮膚疾患です。以前は真菌症なども含まれていましたが、現在では単純疱疹もしくは帯状疱疹のみを指しています。したがって真菌症は含まれません。

このウイルスに感染した部位は水ぶくれのような状態になります。さまざまな種類がありますが、帯状疱疹ができる帯状、口唇に発症する口唇タイプ、及び性交渉が原因となって起きる性器型などが代表的です。このなかでもっとも感染者が多いのが口唇タイプです。その名の通り、口唇にできるものでいったんできると治るまで2週間ほどかかります。

性器型は主に性交渉が原因で感染します。性器型に感染すると性器や肛門あたりにかゆみが出始め、その後に小さな水ぶくれができます。性交渉以外に過労やストレスで免疫力が落ちているときもなりやすいため注意が必要です。

帯状疱疹は口唇タイプや性器型とは異なり、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染で発症するものです。水痘・帯状疱疹ウイルスはほとんどの日本人が持っているウイルスであるため、誰しもが帯状疱疹ウイルスを発症する可能性があります。特にご高齢の人や日々の生活で疲れが溜まっている人など、身体の免疫力が落ちている場合に発症しやすいので注意が必要です。通常は発症しても1週間から2週間くらいで治まりますが、この病気によって神経細胞が傷つけられた場合は神経痛が残ることもあります。

大抵の場合、長い潜伏期間を経て突然、症状が現れるのも特徴です。また、一度感染すると体内に留まるため再発しやすい疾患でもあります。性器型の場合、感染した8割の人が1年以内に再発するというデータもあります。そのため、一度完治したからと言って安心してはいけません。帯状疱疹ウイルスによって生じる帯状疱疹は一生に一度です。

しかし単純疱疹とも呼ばれる単純型の感染で起きる口唇タイプや性器タイプは再発する可能性があります。特に疲れている時や病気の時など身体の免疫力が低下している時は、体内に潜伏しているウイルスによって、症状が再発しやすくなるため注意しましょう。強い紫外線を浴びることによってウイルスが再活性化して再発することもあります。日頃から対策や予防に注意を払っておくことが大切です。

ヘルペスはどうして感染する?

水疱瘡の原因と鳴る帯状疱疹ウイルスは、非常に感染力が強いウイルスとして知られていて接触感染以外に、せきやくしゃみなどの飛沫感染のリスクがあります。ウイルスは咳やくしゃみなどによって飛沫感染することは無く、接触によってのみ感染します。

ウイルスが他者に触れると、たやすく感染してしまうため注意が必要です。他人に感染させないために、衣服やタオルなど患部に触れたものは他人が触れることのないようにしましょう。STDの一種である性器ヘルペスの場合は直接、性器が触れ合うことで感染するため、予防法としては性交渉時にコンドームを使用するのが効果的です。

ただし、コンドームを使用すれば100%予防できるわけではないため、すでに感染している場合は大切なパートナーに感染させないために性交渉は控えるべきです。口唇タイプの感染経路として多いのは、キスなど直接触れる口唇です。口唇タイプはキスによって感染するケースが多いヘルペスであるため、別名愛のウイルスとも呼ばれていますが、そのロマンチックな別名とは裏腹で感染しても2人にとって良いことはありません。

寧ろ大切なパートナーに感染させないように気をつけましょう。直接触れ合う以外にも、タオルやグラス、コップなどを介して感染してしまう場合もあります。なぜこのように間接的な接触でも感染するかというと、ウイルスに感染した人が触った物にはウイルスが付着していることがあるからです。一般的に、ウイルスは人体から離れると3時間程度しか生存できないと言われていますが、感染者が触った物には感染力が強い感染リスクがあると言って良いでしょう。

特に日頃からコップやタオルなどを、パートナー間で使いまわししている場合は要注意です。口唇タイプも性器タイプも免疫力が弱くなると感染しやすくなります。そのため、日頃から食事などで免疫力を高めておくことが予防につながります。免疫力を高めるためには、ビタミン類や鉄分などのふだんの食事で摂取できる栄養素が必要です。

ビタミンAは皮膚や粘膜の代謝を改善する働きがあり、ビタミンCは免疫細胞を活性化させ、ビタミンEは抗酸化作用があって皮膚の代謝を高めます。ヘルペスになるのを予防するためには、これらの食事栄養素を意識的に取るようにしましょう。

ヘルペスを放置するとどうなる?

口唇タイプも性器タイプも程度の軽いものであれば、放置しておいて自然に治る場合があります。しかし、だからといってこれらの症状を甘く見てはいけません。発現した症状を放置しておくと髄膜炎になる場合もあるため油断は禁物です。

特に日々の忙しさやストレスで免疫力が弱くなっている場合は、軽い症状でもなかなか自然治癒しづらくなります。そのような場合は早めに抗ウイルス薬を服用するなど適切な対処が必要ですので留意してください。医師に相談して早期に診断を受けることで対処できます。もし対処が遅れてしまい髄膜炎になると発熱と頭痛といった症状が出ます。

特に髄膜炎に起因する頭痛は強いものであるため、仕事や学校など日常生活にも影響が出てしまい困ったことになります。髄膜炎は重症化すると意識障害が出て入院しての治療が必要となる場合もあります。髄膜炎にならなくても、性器タイプに感染してできた水ぶくれをそのまま放置しておいて、やがてそれが破裂してしまうと強烈な痛みを感じて、排尿や歩くのさえ困難になることもあります。

そのような事態を避けるためにも、症状がひどい場合や、時間がたってもなかなか治らない場合は病院に行って適切な治療を受けましょう。病院に行くのが早ければ早いほど治療するのも回復するのも容易です。症状が悪化してからだと病院での治療も長期に渡ってしまうことがあります。そのようなことからも、症状が発現した場合は早めに病院に行くのがおすすめです。何度も再発する場合も一度、病院で診察を受けるのがおすすめです。

初期段階で適切な治療を行えば、容易に完治できる疾患です。特に症状があまり出てない場合、そのまま放置してしまいがちですが、対処が送れると完治した後も跡が残ってしまう場合があります。再発を予防する意味でも、症状を悪化させないためにも口唇タイプや性器タイプに感染したらそのまま放置せず、適切な対処を実施することを心がけましょう。

適切な対処をすることが自分自身を守ることになるのはもちろん、周囲の人たちへの感染を予防することにもつながります。万一、自分が周囲の人たちに感染させてしまった場合のリスクを考えると影響は大きなものであるため、放置せず早め早めにしっかりした対処をすることがとても大切です。

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